2022.03.04
2月末に完成しました「ゆのおのいえ」は、室内の木材(フローリング、天井板や造作材)に「柿渋」を塗装しました!私がまだ入社したての頃は、「拭き漆」仕上げといって、和室の柱、鴨居、長押(なげし)などの造作材は、必ずといっていいほど「漆」が塗られていました。仕上げの漆を塗る前の工程で使われるのが「柿渋」です。昔から柿渋には防虫、防腐の効果があると言われておりますが、最近ではコロナウイルスを不活性化させるとの報告も?(…奈良県立医科大学の研究結果です)
もちろん効果効能にも期待できますが、柿渋を木材に塗ることの良さは何と言っても深い「色合い」。最初はピンクがかった淡い色ですが、時間が経つごとに色濃く表情が変化していきます。また木材の種類によっても見え方が違ってきて、自然素材だからこそ楽しめる「経年美化」ですね!
※桧フローリングの柿渋塗装
現場におさめる前にフローリング一枚一枚に柿渋を塗装し、十分に乾燥してから現場で張っていきます!
また、先日開催いたしました完成内覧会にご来場いただきありがとうございました。
多くの方にご好評いただき身の引き締まる思いです。
今回はお施主様のご厚意により開催できたことをうれしく思います。より良い住まいづくりをさせていただくためにも、日々精進していきます。