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冬の結露対策 – 子どもの健康と住まいを守るために
- 木だて家日記
11月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
「朝起きたら窓がびっしょり…」「カーテンが濡れている」そんな経験はありませんか?
窓やサッシの周りにびっしりと付く結露は、カビやダニが発生し、お子さまの喘息やアレルギーの原因になったり、家の腐食につながったりと、家族の健康と大切な住まいを脅かす存在です。
今回は、冬の結露を防ぐための具体的な対策をご紹介します。
新築時・リフォーム時に取り入れたい対策3選
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窓の断熱性能を高める
家の中で結露が最も発生しやすいのが「窓」です。現在の主流は「複層ガラス」で、ガラスの間にアルゴンガスなどを充填することで外の冷気をシャットアウト。中でも「Low-E複層ガラス」なら結露を大幅に軽減できます。
また、従来のアルミサッシから樹脂サッシに変えるだけで、断熱性能は格段にアップ。冬暖かく、夏涼しい。光熱費も抑えられて、家族みんなが快適に過ごせます。
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24時間換気システムを活用
「電気代がもったいない」と止めていませんか?4人家族なら、1日に約10リットルもの水蒸気が発生しています。24時間換気システムを常時稼働させることで、この水蒸気を自動的に外に逃がし、新鮮な空気を取り入れることができます。
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調湿効果のある自然素材を採用
自然素材の漆喰塗装、和紙クロス、無垢フローリングなどは、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出。結露の緩和だけでなく、一年中快適な湿度を保ち、お子さまが裸足で駆け回れる心地よい空間が生まれます。

今日からできる!毎日の生活での対策3選
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こまめな換気が基本
朝起きたら、まず窓を開けて5〜10分換気。これだけでも大きく変わります。
調理中は必ず換気扇を回す、洗濯物を室内干しする時は除湿機を使う、お風呂上がりは浴室の換気扇を長めに回す。こうした小さな習慣の積み重ねが、結露のない快適な住まいを作ります。
また、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、部屋全体が均一に暖まり、結露も防げて一石二鳥です。
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暖房器具の選び方
石油ストーブやガスストーブは水蒸気を大量に放出し、結露の原因に。結露を防ぎたいなら、エアコン暖房がおすすめです。
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収納スペースも要注意
クローゼットや押入れは空気が滞留しやすく、カビが発生しやすい場所。物を詰め込みすぎず(8割程度に)、週に1〜2回扉を開けて空気を入れ替えましょう。

まとめ
毎年結露に悩まされている方も、適切な対策で快適な住まいは実現できます。
「今日からできること」まずは朝の5分換気から始めてみてください。
「これから家を建てる方、リフォームをお考えの方」窓や換気システム、素材選びで、結露知らずの快適な住まいが手に入ります。
福井の厳しい冬を、家族みんなが健康で快適に過ごせる住まいづくり。結露対策や住まいのお悩み、お気軽にご相談ください。
木だて家 設計士 林