2019.10.07
~心耕す~
製材大好き・その壱
私は弊社“木だて家”の社長ですが、その主な仕事は製材です。毎日丸太とにらめっこして早や40余年が過ぎました。当時、前社長である亡き父は「製材は体で覚えろ」と言い自ら原木市場で丸太を買付し、それを製材、そして木材市場へ製材品を出荷することから始まりました。
当然最初はド素人ですから、製材品の売値が原木材代を下まわり赤字続き
何も教えてくれない亡き父を恨むこともありました。当時の住まいはまだ田舎風田の字型の家がほとんどで、和室がメインの造り。製品市場では役物(無節材)の柱や鴨居(かもい)、長押(なげし)等の造作材が飛ぶように売れ、活気に満ちていました。~どんな原木で何を製材すれば良いか~が分かるまで3~4年の日々を費やしたな~!製材の勉強をするのにかなりの授業代がかかった事を思い出します。
救いといえば、旧今立町内の同業者の製材所の皆さん(ほとんどが先輩方)と共に、“木になる会”という仲良しグループをつくり、製材方法の勉強会、研修会等が出来たことです。皆さんはそれぞれに得意とする製材品を挽いていて、私はそれを見よう見まねで木を挽きました。
そのおかげで大体原木の見立てが徐々に分かる様になり、木を挽くことが楽しくなってきたのです。
想えば~木になる会~の同志・先輩の皆様に心から感謝いたします。 次号に続く。